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女の子?
あまりに予想外な展開で、なんだか頭が混乱する。
何が来るのかと身構えてた分、拍子抜けしてどう返事をすればいいのかがわからない。
「え、あ、えと……あれ?」
なんで女の子が。
もしかして、子供のイタズラ?
でもどうして私の携帯電話に?
偶々掛ったのが私だったから?
でも、それならあの番号は何?
そんな疑問がいくつも真琴の頭を過ぎるが、過ぎるばかりで言葉にならない。
返事をすることよりも、浮かんでくる疑問をどう処理するかでいっぱいになっている。
そして、その疑問を意識の奥に沈ませるかのように、再び女の子の声が聞こえてきた。
『アナタの名前はなーに?』
同じ質問。
さっきもそう訊かれてたのを思い出す。
どうしてそんなことを訊くのだろうか。
やっぱりこれはイタズラで、この子の暇つぶしに付き合わされているだけとか?
そう考えると、慌てていた自分自身が恥ずかしく思えた。
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