~序章~

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いったい何時間気を失っていたのだろうか… 気が付けば… 焦げた匂いが充満し… 木は、なぎ倒され 地面には、クレーターが、あちこちにできていた。 ふと、自分は、誰かの背中の上にいた事を理解した。 その後ろ姿が、黒いコートの男であると 何故かすんなり理解できた。 大きな背中… その背中は、温かかった 大きな手が包みこむような… そんな温かさだった。 「気が付いたか?」 その声は、思ってた以上に若々しく… 安心できた。 もう…燃えるような熱さは、感じなかった。 むしろ… 心地よい温かさを感じていた。
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