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市村は踏み込んだ
激しく突き込んでくる
沖田のような、激しく鋭い突き。
斎藤も踏み込む
疾風のように
斎藤は左肩に刀を受けた
凄まじい衝撃に襲われる
対し市村は喉元と胸の間当たりを突き刺され吹き飛んでいた。
「……。」
それでも市村は地面に刀を突きたて支えとする
立ち上がりながら血を吐き、吹き消える命の灯をさらに燃やし尽くし、一歩を踏み出した。
だがそれだけである
その場で糸が切れたように崩れ落ち、事切れた。
「………。」
斎藤は思った
今、時代を殺したのだ。と
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