2人の想い

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「ガチャッ!」 屋上のドアを開いた。 …いない? 見渡して見たが雪実ちゃんの姿はない… …明菜にはめられた? 俺は落ち込みつつ屋上を後にしようとした。 すると 「先…輩…!!」 あぁ! いた! ソコには憧れの雪実ちゃんの姿があった! ドアで見えない位置に座っていたので 気付かなかった。 声掛けてくれなかったら気付かなかった。 良かったぁ、呼び出しといて 来ないなんて思われたら 最悪だもんな! …ソレにしてもやっぱり 雪実ちゃんは可愛いなぁ…。 「大谷先輩!私に用事ってナンですか…???」 …大谷先輩? なんで俺の名前を知ってる? もしかして… …あぁ明菜が言ったからか。 少しテンションが 上がってからの下がりには かなりキツいものがある… まあ今はソンな事はどうでも良い! 告白しなくちゃ…。 「あのぉ…そのぉ…」 俺の言葉を遮るように雪実ちゃんは 言ってきた。 「わ、わたし大谷先輩の事…睨んでた 訳じゃないんです! もし気を悪くしたなら…すいません。」 ん? 謝ってきた? あぁ眼がよく合うから 睨まれてると思って 怒って呼び出されたと思ってるのか… だったら怖かったろうなぁ… 怖かっただろうに来てくれるなんて なんて良い仔ナンだろう。 俺もハッキリ言わなくちゃ! 雪実ちゃんの言葉に後押しされて 俺は言った。
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