大地と明菜

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2人は体育館に入りお互いの席を確認して 席に着いた。 そして始業式が始まり 大地は呟く 「…めんどくせぇ!」 つかさず明菜が 「静かにしなさいよ」と一言。 俺は言い返したい気持ちを 押し殺して眠ってやった。 ………トントン 明菜が大地を起こす。 大地はまだまだ寝たりねぇと 言わんばかりの顔をしているが 次は入学式なので 場所を移動しなくてはならない訳で 仕方無く起きて移動する。 …入学式が始まり 新入生が入ってくる 俺はソノ時眼が覚めた! 自分には絶対に無いと思っていた 容姿面での敗北感を 味わった。 まあ相手は女の子なんだけども… 「可愛い、可愛過ぎる…」 明菜を見ると明菜も多分同じ事を 考えていたのだろう俺の方を見ながら 指差している。 入学式で一人一人が名前を呼ばれて行く そしてソノ仔が呼ばれる。 「高山 雪実さん」 「はい!」 と緊張しながら立ち上がり ペコペコとお辞儀をして座った。 高山 雪実ちゃんかぁ… 可愛いなぁ。 そんな俺を見て明菜が一言 「なにデレデレしてんのよ!気持ち悪い。」 そんな言葉は俺にとっては どこ吹く風で しばらく心の中で 高山 雪実と連呼していた。
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