明菜の決意

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次の日学校に登校すると 案の定明菜が言ってきた 「大地告ってないでしょ!!」 うぅ… なぜわかった? しかしここで認めてしまえば 負けた気がする… う~ん… 「大地!やっぱり図星みたいね。 ハァ…仕方ないなぁ…私が手伝って あげるわよ!」 「ん?手伝うって何を?」 俺は一瞬言葉の意味が理解出来なかった。 「だ~か~ら~ 私が雪ちゃん呼び出してあげるから ソコで告っちゃいなよ!」 「ん?うん…ってえぇ!?」 確かに呼び出してもらえりゃ 願ったり叶ったりだが 明菜にんな事出来んのか…? いや無理だ無理に決まってる! 「なによ?ソレとも自分で出来るわけ?」 …コイツまじなのか? まあ期待はしないが 一応頼ってやろう。 「呼び出す事を許可しよう!」 「ハァ?あんた舐めてんの? 呼び出して下さい明菜様でしょ!!」 ナニ?コイツ調子に乗ってやがる でも… 「大地が呼び出さなくても良いなら 私は良いのよ?」 不適な笑みを浮かべながら 俺を見下ろしている明菜。 俺は少し考えてみる。 ソンな俺の心境を知ってか知らずか 明菜は考える隙を与えず すぐに次の言葉の俺に浴びせて来た 「もぅ…だったら良いわよ! もう知らない!」 向こうに行ってしまう明菜。 俺は考えている暇はなく 藁にもすがる思いで明菜を呼び止めた。 「待って明菜」 「なによ?」 「あのぉ…そのぉ… 雪…雪実ちゃんを…その…呼び出して… 下さい。 お願い…します。 明菜………様!」 我ながらスゴイと思う。 雪実ちゃんのためならこんな 明菜にも頭を下げられる俺を。 「仕方ないなぁ。 気が向いたらね!!」 「あぁ、ってハァ? 気が向いたらね? お前舐めてんのか!!!! 俺に頭下げさせといて 気が向いたらね!だと? バッカヤロー! お前にゃ絶対呼び出せねぇよバァカ!」 「なっなによ!だったら呼び出して あげないからね!」 「勝手にしやがれ! でも俺は頭下げたんだから ソノ分…」
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