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その間に、雄太はキッチンでコーヒーを淹れる。
「すみません、こちらで少しお待ち下さい。すぐに所長・・・・いえ、代表の者が参ります」
「ありがとう」と言って、女はコーヒーに口を付けた。
ほっと落ち着いた表情になる。
初めは気付かなかったが、こうして見るとなかなか奇麗な顔立ちの女性だった。
年齢はおそらく雄太と同じくらいだろうか。
薄くファンデーションを塗って、肌色に近いルージュを控え目に引いている。
近所のコンビニに出かける程度の化粧だが、顔の作りがはっきりとしているのでそれだけでも十分整った顔立ちに見えた。
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