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「この、スペシャルハッピーコースというのは?」
女はそう言って、ペンの先でもう一つの選択肢を差した。
・スペシャル・ハッピーコース
これには、補足の説明が何も書かれていない。
「あ、はい。これは基本コースでは対応できない、かなり特殊なケースの依頼を受ける場合です。でも、これは気にしなくて良いですよ。たいていの依頼は、レッツ・ハッピーかメイク・ハッピーコースで対応出来ますから」
チーの説明を聞きながら、女はじっと自分のペン先を見つめた。
「それなら、私はスペシャルコースかも」
「え?」
独り言のようにそう言うと、思いつめた顔でチーを見る。
「あの、ひとつ聞いても良いですか?」
「はい。なんでしょう?」
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