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東京に出てきて、今年でちょうど8年になる。
その間に、この手の雑誌に出ている大抵の仕事は経験してきた。
ざっと眺めるだけで、それがどんな仕事なのか、どの程度の労働力でこなせるのかということは、自慢じゃないがたいてい把握出来る。
「交通整理・・・・駄目だな、この時期は死ぬ。引っ越し・・・・いや、ガテン系は厳しいか」
夜のバイトに支障がないようにと考えると、昼間に肉体を使うハードワークは避けたかった。
出来れば事務作業か、そうでなければ冷房の利いたカフェや飲食店での接客が良い。
しかしそうなると、今度はがぜん「日払い」の条件が厳しくなる。
「日払い可」のマークが付いているのは、ほとんどが肉体を使う単純作業の仕事だ。
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