プロローグ

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「…ふぅ」 もうため息の回数は忘れた。 (どうすればいいんだ…) ここ最近何度も頭の中で考えていること… 学園長が今の最高責任者の地位に就いてからの持論、『学園とは生徒』 この10年、雑誌に書かれていたような問題が無かった訳ではない。 (その度に…私は…生徒の感受性を高めるため『読書月間』を積極的に設け、図書館の蔵書数も従来の1.5倍に増やした。また、多感な時期の学生たちの心のケアを充実させるために心療医師を専門にする先生を多く雇った…リフレッシュ施設や勉学と同時に課外活動のイベントも積極的に取り入れた…だが) 上手くいかない こうして何の成果も得られずに、10年も経ってしまった。
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