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これは、この世のことなのか…はたまた別次元のことなのか…
この星のことなのかはたまた別の星のことなのか分からない世界のことである…
ある村の少し変わった少年の話である。
少年の家は村から少し離れた森の中にありそこに独りで住んでいる。
少年の母親は少年を産んで直ぐに亡くなり、父親は森の奥に自生している木の実を取りに行く途中で山賊に襲われ身包みをはがされ返ってこなかった。
ある日の朝、少年は目覚めた。
少年は家の近くに流れている小川に行き顔を洗った。そのついでに魚と小川のわきに生えている野草を採って帰って朝食を食べた。
皿を片づけ少し掃除をして村に用事があった……大人足でなら30分の道のりを少年は歩いた。
ようやく村についた少年は目的の店に向かった。
少年が歩いていると村の子供らが石を投げてこう言った。
「うわぁ、妖怪だ!」「さっさと村から出て行け!」「お前がいるから、村の野菜が育たないんだ!」
少年は何も言わずに石が当たって頭から血が出ても歩き続けた。
やっと店に着いた。
店に入ると棚には頭蓋骨があったり、訳の分からない薬品が置いてあったりする。
店の奥に進んだ少年はカウンターらしきところで立ち止まり、こう言った。
「すいません。例の物出来てますか?」
すると奥の暗闇からひとりの老婆の姿をした何かが出て来てこう言った。
「出来てるよ。こんな物どうするきだい?」
少年は「何でも良いでしょう?」
老婆は「まぁ、なにに使うかは別に良いけどね。ただそれ一滴で100人死ぬ力があるから気を付けて使いな」
少年は「わかった。あとこれとこれとこれをください」
老婆は「はいよ。全部合わせて鼠の干物と蛙の粉末で良いよ。」
少年「わかった。はい」
老婆「毎度あり。また調合するから素材持って来な」
少年は家に帰る途中に珍しい野草と蜥蜴と毒茸を採ってかえった
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