緑の髪の少年

11/18
前へ
/242ページ
次へ
カラン、カラン、カラン~ 廊下に鈴の音が響き、学校の1日が終わる。 「ミティ~」 特別クラスのロアがミティのクラスに来て廊下から手を振った。 特別クラスとは、卒業間近の者や、その能力がもう十分に仕事として役にたてる… と認められた者だけが入るクラスだ。 ロアの得意能力は『白魔法』と呼ばれる、回復系の魔法だった。 その能力は、例え戦場に出ても、十分、傷ついた兵士達を救うことができる…と判断されたのだった。 つまり学校…とは、卒業して騎士団や城に仕事就く者が勉強する場所なのだ。 「帰ろ!ミティ」 「………うん…」 ニックの睨みが向けられている中、ミティはロアと学校を出た。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加