緑の髪の少年

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すっかり温まったシチューを食べながら二人はお喋りをする。 「でね………なんだよ~」 「うん…」 会話の比率は8:2。 もちろんロアが8だ。 嬉しそうに、今日学校で先生に褒められたことを話すロアに、優しく頷くミティ… ミティはお喋りをしてる時のロアの笑顔が大好きだった。 大袈裟でなく、本当に、ロアの笑顔を守る為だったら、死んでもいい…と思っていたくらいだ。 「……もうすぐ…ロア、卒業だね…」 「え?……うん」 珍しくミティから会話をしてきた。 「やっぱり……ミリアさんと同じ場所で…働くの?」 ミティの質問に少し考えるロア… 「どうかな?看護師にはなりたいけど、お母さんと同じ勤務地にはなれないでしょ?私なんかまだまだヒヨッコの見習い看護師だし…」 笑うと、パリッと手にしたパンをちぎるロア。 「ロア…お母さんに会えなくて寂しくない?」 ミティが訊くと、ロアは首を振った。 「全然!だってミティが居てくれるから!」 笑顔でミティを見てくれるロア… ミティにとってロアは姉なんかじゃなかった…… 宝……そのものであった…
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