151人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前さ……ロアのことどう思ってる?」
ニックは怖さを誤魔化すように話題を変える。
「どう…?て?」
前を軽いステップで歩く丸腰のミティ。
「いや……好き…なのか?てこと…」
ニックの言葉に素直に頷くミティ。
「うん好きだよ…俺を人間として扱ってくれるんだ…お母さんのミリアさんと同じくらい尊敬してるし感謝してる…」
ミティが答えると、首を振るニック。
「そうじゃなくてさ…れ、恋愛感情は…あるのか…と…」
その言葉に前を歩いていたミティはピタッと足を止めてニックを見た。
キョトンとした表情でニックを見ていた。
「な、なんだよ?」
ニックが訊くと、ミティは笑った。
「そうか~ニックは、ロアが好きなんだね~だからいつもロアと一緒にいる俺に意地悪してくるんだ~♪」
コロコロ笑うミティに顔を真っ赤にするニック。
「う、うるせえよ!野良エルフのくせに!」
怒鳴るニックをミティは微笑む。
「大丈夫だよ…ロアは俺のこと弟くらいにしか思っていないから…」
「そ、そうか…」
ホッとしたような表情を浮かべるニック。
「あ、でもロアはお前のこと弟だと思っていてもお前はどうなんだよ?」
ニックに言われて胸を痛くする…
最初のコメントを投稿しよう!