151人が本棚に入れています
本棚に追加
「…起きろ!おいっ!ミティ!」
誰かに体を揺すられていた…
「ん………」
ミティは目を覚ます。
そこは…学校の教室…自分の机が目の前にあった。
「まったく!ニックといい、ミティといい、たるんでるぞ!」
緑の法衣を纏った先生が、言うと、クラス中の生徒がクスクス笑っていた。
「……夢?」
呟いて、ニックを見ると、ニックもキョトンとした顔でこちらを見ていた。
「マジだよ!ルサルカを見たって、c組のリザの姉ちゃん…」
クラスの男子が、前にどこかで訊いた噂話にもりあがっていた。
「リザの姉ちゃんが溺れ死んだ…てやつか?」
ニックが訊くと、みんな、何言ってるの?
と言うような顔でニックを見た。
「リザの姉ちゃんなら、隣町の大工と結婚しただろ?今幸せいっぱいらしいよ…」
「え?」
「え?」
同時に声をあげるニックとミティだった。
最初のコメントを投稿しよう!