緑の髪の少年

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町に1つだけある学校は、『歴史』『数学』『国語』『兵法』『天気』などの、机の上で教科書を広げて学ぶ授業と… 『剣術』『体術』『魔法』の身体を使う授業に分かれていた。 ミティは身体を使う授業が苦手だったのだ…… 「次は体術だぜ…」 イシシ…と意地悪く笑うミティのクラスメート達… 授業が始まると、みんなでミティを練習相手に好き放題に殴る。 「ほらほら!いいんだぜ?手を出してこいよ!!」 「お前だって騎士団に志望してるんだろ?強くならなきゃ騎士団なんて到底無理だぜ!」 笑いながら、ミティを相手に体術を披露していくクラスメート達… みんな、黙って殴られているミティを相手に自信をつけるのだ。 もちろん『体術』を教える先生も何も文句を言わない。 これは相手を殴るための授業なのだから。 ミティはひたすら、顔だけは殴られないようにガードして時間が過ぎるのを待っていた。
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