緑の髪の少年

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次の授業も身体を使う授業だった。 『剣術』 剣術と言っても、教えてくれるのは剣だけではない。 ナイフや槍から弓矢まで… 武器を使えるようになるための授業だ。 自由にみんな、好きな武器を手に持つ。 人気なのは、やはり『剣』。 ゴムでできた剣を我こそ先にと、取り合う。 ミティはいつもナイフだった。 本当ならば弓矢を使いたいのだが、弓矢は、クラスメートの生徒達がミティに使わせなかった。 弓矢だとミティは遠くから攻撃ができる… つまり、剣で好き放題にミティを殴れないのが嫌だったのだ。 身体の小さいミティには、みんなが持つような剣は重すぎて持てない。 だから自然とナイフになる。 「今日は実戦形式での練習だ!誰と戦うのかクジで決めるぞ」 『剣術』を教える先生が手にクジを持ってみんなに引かせる。 みんなミティと戦いたい… ミティが引いたクジは、紙に『3』と描かれていた。 「おいっ!ミティ3だぞ!誰だ3持ってる奴!!」 誰かが叫ぶと、クラスでも一番身体の大きいニックが嬉しそうに手をあげた。 「悪いな…オレだよ…」 ヒヒヒ…と笑うニック。
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