第九章 個人戦決勝戦

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ジョン『誰が降参なんかするかよ。』 ジョンはセイブザクイーンを突き付けられながらも降参しないようだ。 光輝『諦めろよ。』 ジョン『負ける訳にはいかねぇんだよ。』 ジョンが俺を睨む。 光輝『兄貴の仇を取るまで負けられねぇってか?』 ジョン『!?……てめぇ、何故それを知っている?』 光輝『さぁな。』 ジョン『…………』 ジョンは喋らない。 光輝『ひとつ、忠告だ。復讐なんて辞めとけ。』 ジョン『ふざけんな!!!!』 ジョンは叫ぶように話す。 ジョン『てめぇに何が分かる?何も奪われていないお前がよぉ!!!!』 光輝『確かに俺は何も奪われていない。だけど、助けたいんだ。お前みたいな苦しんでる奴を。』 ジョン『黙れ!!!!何もわかんねぇ奴が何でも知ったようなこと言いやがって。』 ジョンは一瞬でその場を離れる。 しまった、逃がしちまった。 ジョン「ヒールウィンド!!!!」 ジョンは回復魔法でさっきの背中の傷を治した。 ジョン『………なぁ、知ってるか?』 ジョンが突然、話し出す。 ジョン『生まれた時から風属性を持っていた者で実力があれば、突如、現れる力を。』 光輝『力?』 ジョン『歴史上その力が現れたのは、旋風の舞姫ただ一人とされている。そして現代ではその力は二人の人間に現れた。』 光輝『まさか……お前?』
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