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忍び寄る悪意
私は頭がおかしくなりそうだった
仮病を使って会社を二日休んだ
電話の電源も切り、震えながらベットで寝ていた
りぃこから電話がきた
『リサ大丈夫?なにかまたあったの?』
『うん…昨日ファックスがきて、死ね…だって』
『悪質なストーカー行為じゃない!リサ、私今日久美に会ってくるから!それとリサも小池さんに詰め寄りなさいよ!私は上杉にもいっとくから』
りぃこはすごい剣幕だった
私はまた新しい番号も知られてるんじゃないかと、携帯の電源を入れることができなかった
怖くて外にも出れなかった。私は泣きながら布団に潜り込んで、小池さんの名を呼んだ
夜になって私は小池さんに電話をしてみたが留守電になっていた
切ったと同時にりぃこから電話がきた
『リサ、やっぱり非通知は久美だったわよ…でもファックスは違うって。いくらなんでもそこまでしないってさ。あらためて謝らせるからごめんね』
『うん…いいわよもう』
『小池さんと話しした?』
『ううん…ずっと留守電で。もう一回かけてみる』
私は電話を切るとまた小池さんにかけた
やっぱり留守電…
今夜は彼の声が聞きたいのに、本当の話しが聞きたいのに…
大丈夫だっていってもらいたかった
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