海をみていた午後

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『リサ!会社きて大丈夫なの?!』 『うん、大丈夫。ごめんね、心配かけて』 『で、子供どうするの?』 『生む事にした』 『もちろん小池さんに言ったんだよね?』 『彼は関係ないから。私一人で育てるつもり。無理なら会社やめて実家転がり込むつもりだから』と私は笑った りぃこはあたふたしながら私の話しを聞いていた そして私は母子手帳をもらった 母親の実感がわいた 毎日お腹の赤ちゃんに話し掛ける 会社では私が妊娠してることがもうばれてしまった。陰口もひどかったが、気にもとめなかった 数カ月前の私なら家でメソメソ泣いてたはずだ でも今は一人じゃない。この子がいるんだもの 誰にも文句は言わせない ゴールデンウイークに入った時だった 私は実家に帰る事なくマンションにいた。初日の夜に私はお腹が痛くなり、慌ててタクシーで病院に行った 結果、過労…赤ちゃんの事考えて仕事してくださいとの事だった マンションに戻り、ベットに横になってると、いきなり恐怖感が襲ってきた 本当に私一人でこの子生めるんだろうか? また今夜みたいな事あるんじゃないか? 私はこの子守り通せるのか? 怖い、怖い、怖い!
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