1510人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
私は一体どうしてしまったんだろう…
携帯を持ち
電話をかけていた…
『もしもし?』
懐かしい声が聞こえてきた
私は泣き声を殺して黙って小池さんの声を聞いていた
『リサちゃんか?リサちゃんやろ!』
私はその言葉を聞き声をだし泣いた
『どうしたんや!何があった!』
『私…妊娠してる…助けて』
『すぐに家いくから住所教えて!』
私は泣きながら住所を教えた
なんで電話してしまったんだろう
あんなに強く決意してたのに…
30分ほどすると、呼び鈴がなった
私は恐る恐るドアを開ける
そこには小池さんが立っていた
『今週仕事で東京きてたから…大丈夫か?』
『うん…』
私の膨らんだお腹を見て小池さんはびっくりしていた
『なんで黙ってたんや…あがるで』と靴をぬいで部屋にあがった
『小池さんの事諦めてから…妊娠わかって』
『なんでそんな無茶するねん』
『ごめんなさい』
『一人で育てるつもりだったのか?』
私は頷いた
『俺はそれなりに考えて、リサちゃんの返事まってた。結婚するならリサちゃんやってもう決めてたから』
『私は…この子の事が精一杯で…小池さんはもう私なんて忘れてると思ってた』
『本気で怒るで…リサちゃん京都きてくれてあの海見に行った時から、俺の気持ちは変わってへんのや!結婚…しよう』
私は小池さんの顔を見上げた
そこには涙でくちゃくちゃになった彼の顔があった
最初のコメントを投稿しよう!