探偵四宮幽魔と助手本藤美朱1

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「は~っ」 さっきからため息ばっかり出てる…。 せっかくバイトしようって決めたのに…。 いいバイトないな~。 私、本藤美朱は、バイト先を探していた。 高校生の私がバイトをしなければならない理由…それは、先日、両親が海外に行くことになったことからだったと思う。 両親は社会勉強にと10万円とアパートのチラシを渡して二日前、海外へ発った。それを納得してしまったのは10万円のせいだ。 私はそれを二日で殆ど使ってしまった。 よって、住むところ+バイト先を探しているのだ。 私は重いトランクを引きずりながら歩く。 ふと、目の前に紙が落ちているのに気付いた。   ■助手急募■   資格、学歴は問いません。ただ、簡単な仕事だけではありません。詳しくは、下記へ。   四宮探偵社 0869ー56ー####   怪し過ぎる…。 でも…何か気になる。 私は携帯を出してコールする。 怪しいのはわかっているのに…。 この一本の電話で非日常の世界に引きずり込まれることになることも知らずに…。
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