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20畳の部屋は事務所にしているようでソファーが机を向き合うように設置してあり、そのソファーの奥には社長室でよくみる机と椅子がある。
台所はソファーの辺りから死角になるように区切られたスペースに設置されているようだ。
幽魔は椅子に座るとさっききた依頼内容を確認し始めた。
依頼主は50代の男性で、名を松山茂と言う。
松山は、田村家の執事をしているらしい。
田村家は先代の田村宗右衛門が一代で築いた財閥で、現三代目までその威光は続いている。
そんな田村家に働く執事からの依頼である。
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