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「はぁ~。」
なぜかため息がでてしまう。
あのあとオレは桜さんと別れてふつうに家に着いたんだが、やはり男として送っていくべきだったんだろうか?
いや桜さんが断ったんだから送らなくて正解なのだろう。
いやでもなぁ………
そんな自問自答を繰り返していたらさっきまで夕食の準備をしていた唯が急にオロオロして困った様子になっていたのが目にはいった。
「どうしたんだ唯?」
「あ、お兄ちゃん。えっとおしょうゆ切らしちゃって……。」
うん、困った表情をする唯もなかなか……ごほんごほん!!
「じゃあ唯は夕食作ってて、オレがしょうゆ買いに行くから。」
「でも悪いよお兄ちゃん……。」
「大丈夫だって、オレは早く唯のごはん食べたいだけだし。」
オレがそういうと唯は照れたようにはにかんで、
「ん~、わかった、おいしいごはん作っているから!」
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