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オレは無言で子犬の前に座る桜さんの横に立った。
「………え?」
今横から声をかけられた。ふつうに考えれば隣にいる人物なのだが、今までほとんど会話らしい会話をしていなかったので一瞬耳を疑った。
「………あなたも心配だったの?」
と隣にいる桜さんがオレに語りかけた。
「ああ……買い物にきてたらその子犬が捨てられててね。」
「……そう……なんだ…。」
今までのように無言が続く。
オレはこのまま子犬が雨に濡れたらマズいと思い……
「このままじゃあ子犬が風邪ひいちゃうから、とりあえずオレの家に行くよ。」
桜さんはオレの言葉に何を思ったのか少し考えるような仕草をして驚くべき一言を話した。
「………私もいく。」
「………………えっ!?」
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