繭のライバル?

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はぁ……なんだかいろいろ疲れた 「繭、制服脱がないと」 「……………」 「あっ、そか」 先に繭の着替えを済ませ、その後自分の制服を脱ぎ、部屋着に着替えて二人でリビングに向かった 「可愛い」 「お揃い」 「うん」 繭とお揃いのウサギの部屋着 「繭は屋敷でジャージは着ないの?」 「うん」 「だよね~」 さすがにウサギのジャージなんて着ないか 「嫌なら着替える?」 「ううん、これ好き」 「そか」 繭のフードをかぶせながら笑った 「繭うささ~」 「あははっ」 あっ! 繭が笑った なんか嬉しいかも 「燕羽……」 「あっ、冬矢も似合うよ」 「お前……俺まで」 「大丈夫、冬矢は羊だから……あっ、狼の方がよかった?」 「はぁ……」 「燕羽」 「ん?どうしたの繭」 「冬矢は羊でいい」 「なんで?」 「羊の皮をかぶった狼だから」 「……………ぶはっ」 「ったく、お前らいい加減にしろよ」 でも溜息をつきながらでもちゃんと着てくれる冬矢 「夕食の用意するからお前達はお風呂に入れ」 「わかった」 「蒸しパン」 「そか、一緒に」 「うん」 蒸しパンを洗う約束してたんだ 先に繭のシャンプーを済ませ体を洗った 「次は蒸しパンだから繭は肩まで」 「うん」 シャンプーの方がいいかな? 蒸しパンにシャンプーをつけて綺麗に洗った 「うん、いい香り……綺麗になったから後は乾かしておしまいね」 「ありがとう」 うわっ、言われた通りに肩までずっと…… 「繭、顔が」 「あつい」 「ごめんね、出よう」 「うん」 のぼせる寸前の繭を支えながらバスルームを出た 「ごめんね、はいお水」 「ありがとう」 素直すぎてますます可愛いし 「蒸しパンはベランダで乾かすから」 「わかった」 「来る?」 「うん」 二人でベランダに出て、冷たい風に当たった
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