2月14日

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「ユチョンっ!!」 毛糸の帽子をピョコピョコ揺らして 全速力でジュンスが近づいてくる。 「ジュンス…。」 キラキラさせた瞳は眩しくて、無邪気な笑顔は可愛くて、「待った?」なんて心配してくれる優しい君が好きだけど。 「うーん…とーっても嬉しいんだけどさ。」 「うぇ?」 今の君の美声で 急に騒がしくなる周囲 「……バレちゃったみたい。」 「えっ?…うわっ!?…。」 真っ赤な鼻のジュンスを連れて、 走って 走って 走りまくる。 ――ほらほら、そこの彼氏さん。 今日は愛の日なんだから彼女に余所見なんてさせないで、ちゃんと掴まえといてくれなきゃ。 俺たちの邪魔、しないでくれない?
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