2月14日

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「ハァ…ハァ…ハァ…。」 しつこい野次馬を巻いて、街中を迷路のように駆け走って、ようやく公園のベンチに腰をおろした。 「ユ…チョン…。も…走れ…ない。」 「……俺も。」 隣でぐったりしているジュンスも同じようで、その額にはうっすらと汗が光っていた。 「ジュンス、おいで。」 「ん?わっ?」 風邪をひかないように、タオルで拭ってやると、安心しきってされるがままで。 ―そんなに安心してると、襲うよ? 内心、純粋すぎる恋人にため息をつきながらも、沸き上がる感情を無視して手を動かす。 「はい、終わり。」 「あ、ありがとう。」 ―あれ? タオルの下から覗いたジュンスは耳まで赤くさせていた。
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