2月14日

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「ユチョ…え?これ…―」 目を丸くして、はめられた指輪と俺とを交互に見ながら尋ねる。 ―たぶん、俺も顔赤い。 ジュンスに負けないくらい赤い顔をしながら、俺はまっすぐ見つめて話始めた。 「俺、ジュンスとこうして一緒にいられて幸せだと思う。」 大きく見開かれた瞳が一瞬止まる。 「男同士だから結婚は難しいし、子供もできない。」 ジュンスの瞳から一筋、涙が頬を伝った。 「でも、俺はジュンスがいれば何もいらないんだ。」 君がいれば俺は幸せだから。 「この先の人生を一緒に歩いてほしい。」 俺をまっすぐ見つめる瞳からはぼろぼろと涙が溢れて。 「……いいかな?」 俯いてしまった顔を見れば、「当たり前じゃん。」とギュッと抱き締めてくれた。 負けないくらい強さで抱き締めた腕の中から泣きじゃくる声が聞こえて。 顎を掬って顔をあげさせれば、真っ赤な目をして目尻にはまだ涙がたまっていた。 「…ジュンス。」 たぶん何をされるかわかったんだろう。ギュッと閉じられた瞳からまた涙が零れた。
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