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「ユ…ん……ハッ…も…。」
さっきのお預けを喰らった分を取り返すように
逃げる頭を押さえて、何度も何度も角度を変えて唇を堪能した結果―
酸欠状態に陥ったジュンスは俺が支えていなければたっていられないほどで。
「も―…ユチョンのせいでマリア様に見られたっ!」
「ブハッ―――」
少し落ち着いたかと思えば、訳のわからない言い訳をまだ赤い顔のまま叫ぶジュンスにまた爆笑の俺。
―これってほんとに幸せ、だよなぁ。
君がいて
俺がいて
こんなふうに
騒いで笑って
ずっと
君の隣を歩きたい。
「…んじゃ、マリア様に誓いのキスでも見てもらおっか。」
「え?んッ―。」
何のことかわかっていないジュンスを抱き締めて
また始まる熱い口づけ。
離れないように絡めた指にはお揃いの指輪。
このキスが終わったら、ジュンスがまだ気づいてない指輪の秘密を言おう。
内側に刻んだ消えない証。
you are all in all to me
―あなたは俺が生きるすべて。
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