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「ジュンスヒョン?!」
ボロボロと子供のように泣きじゃくる僕に驚いてチャミが隣に座る。
「ジュンスヒョン…。」
チャミの大きな手が僕の頬を優しく包んだ。
「だ、から…ヒョンはや、だ。」
大好きな温もりを感じながらも、口をついたのはわがままな願いで。
「特別だって…思わせて。」
僕は次から次へと溢れる涙を溢しながら切実に願った。
「…ジュンス。」
呼ばれた名前に反応する前に
長い指で顎を掬われ、顔をあげさせられた。
「バカですよ。」
ふわりと笑ったと同時に重なった僕たちの唇。
「…ん、やぁ。」
抗議の声をあげようとした瞬間にねじ込まれた舌。
交わる度に深くなって身体に熱がこもる。
くちゅと水音と共に離れれば
ぬらりと光るチャミの唇が目に入って更に身体を熱くさせた。
思わず目線を反らそうとした僕をチャミの指がそれを許さなくて。
「わかりましたか?」
息がかかる程近い距離でチャミが聞いた。
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