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「ダメだよ~、ユノ。」
「は?」
2人が出ていくのを見計らったように、ジェジュンヒョンが言った言葉に思いきりユノが眉を寄せた。
「ダメッて、何が。」
考える間もなくすぐに切り返したユノにジェジュンヒョンがわざとらしく口に手を当てて驚いた。
「何がって?気づかない?」
「だから、何が。」
即答するユノに今度こそ本気で呆れたのか
「まぁ…わからないからあれだけ怒るんだよね。」
ジェジュンヒョンはそうポツリと呟くとガックリと肩を落とした。
「ねえ、ほんとの本当にわからない?」
「だから、わかんないって。」
―本当に潔いくらい鈍感ですよね。
ジェジュンヒョンから攻められて首を捻る恋人を見ながら、さっきまでの怒気が抜けたオーラが消えたことに小さく息をついた。
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