貴方の前だと。

10/21

804人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
「ねぇ。チャミもそう思うでしょ?」 「はい?」 「チャミだって、泣いたらほっとけないし、ほっとかれたくないよね?」 綺麗な微笑から発せられたのは形は疑問系でも絶対的な肯定で。 「甘えたい、でしょ?」 「はぁ…。」 ―…この状況で『誰に』なんて聞くのは野暮でしょうね。 「チャミ。」 ジェジュンヒョンの後ろで僕の表情を伺うユノが見えた。 ―そんな目で見ないでくださいよ。 僕とユノが付き合ってることはメンバーみんなが知っていることであって。 今さら隠してる事ではなかったけれど。 ユノがストレートに言葉や態度にするタイプにも関わらずそれでも滅多にメンバーの前でそういった雰囲気をだしたりすることはなかったのは ―まぁ…僕のせいでしょうね。 長い長い息を1つ吐くと2人のヒョンたちに向き直った。 「別に、僕はほっとかれても構いませんし、こういう状況でしたら確実にほっときます。」 その原因はこの僕の素直じゃない性格のせい。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

804人が本棚に入れています
本棚に追加