貴方の前だと。

12/21

804人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
「はぁ…。」 ―2人に気づかれなかっただろうか。 ドアを閉めて顔を両手で包めば確実に熱を持っていた。 ―…あのままあそこにいたらヤバかったな。 『チャミだってほっとかれたくないでしょ?甘えたいよね?』 あんな質問恥ずかし過ぎて死にそうだ。 あの時耳に届いた瞬間全身の熱が顔に集まったようで。 とりあえず恥ずかしくて。 『僕ならほっとかれても構いません。』 「なんであんなこと言っちゃったんだろ…。」 ほんとは 本当なら 寂しくて怖い夜 押しつぶれそうな不安の中 失敗して怒られた時だって 思い描いているのはあなたで いつだってユノに甘えたいと思ってますよ… …僕だって。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

804人が本棚に入れています
本棚に追加