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その後は最悪だった。
帰りのバンの中、食事の場でも
ユチョンヒョンには
八つ当たりをしてしまうし
ジェジュンヒョンには
心配してくれたのに冷たい態度をとってしまうし
ジュンスヒョンに至っては
ほとんどシカトに近い状態。
だから
皆が自室へ戻った後
もう日課ともなっている僕の部屋を訪れたユノの顔が
とてつもなく不機嫌だったのは言うまでもなかった。
「なぁ、チャミ。」
ベッドの上で無理やり横に座らされて
せめてもの抵抗で身体だけ反対を向く。
「…………。」
「…返事くらいしろよ。」
「なんですか。」
「今日の態度はなんだ?」
「すみません。」
「…俺に怒ってるのか?」
「言いたくありません。」
取り付く島もない僕の物言いに背を向けた向こう側から「なんなんだよ~…。」とユノの情けない声がした。
―…僕が悪いのなんかわかってます。
……わかってるけど。
「チャミ。」
あなたの声に振り向けない。
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