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『どんな自分でも。』
曇りのないあなたの言葉に溢れる涙が止まらない。
こうやって
自分のことを理解してくれる人が
ユノ以外にいるんだろうか。
好きだと言ってもらえる幸せが嬉しすぎて幸福すぎて
また涙が頬を伝った。
「…チャミ。」
名前を呼ばれて顔をあげるのと同時に
唇には暖かい温もり。
長い口づけの後、吐息がかかるくらいの距離で囁かれた。
「チャミが泣いたら、どっからでも駆けつけるから。」
「ユノ…。」
「ま、それ以前に離れないけどね。」
そう笑ってまた深く深く口づけられた。
好きで
大好きすぎて
あなたを困らせてばかりの僕。
でも貴方の前では、
ほんの少しだけ
素直になれるんです。
「大好きです。ユノ。」
そう
貴方の前では。
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