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「そんなに腰揺らして気持ちいいんだ。」
「は…違……ぁん…ぁ、ヤッ。
」
外で光る月と同じように唇を歪めて笑うユチョン。
意地悪な言葉が闇に溶け込むように僕の肌を溶かしていく。
散々溢した涙は痕だけを残して
否定の言葉すらただ喘ぐだけの僕にはままならない。
玉のような汗が首を伝い、熱い舌が這いながら耳許に達した。
わざと息を吹き掛けるように囁くテノール。
「また先にイっちゃうの?」
覆い被さるように僕を組み敷いているユチョンが「早くない?」と笑った。
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