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「ごめん、ちょっと無理させた?」
「ハッ…ア……ッハッ。」
まだ治まらない痙攣を浅く息を繰り返してやり過ごす。
「大丈夫?」
身体にあった重みがとれてユチョンが上から見下ろしていた。
―どこまでも優しいユチョン。
僕は堕ちそうな意識を繋ぎ止めてだるい身体を起こした。
「ねぇ、ジェジュンヒョン。「シャワー、行ってくる。」
重たい身体を引きずるようにしてベッドから抜け出すと少し焦ったユチョンの声がする。
「ヒョンッ。」
ユチョンの手が力強く僕の腕にのびる。
体力を使い果たした僕は引かれるままベッドに座るユチョンに抱き締めらる格好となった。
トクン、トクン…―。
後ろから伝わる心臓の音。体温
耳を掠める息づかい。
そのどれもがユチョンが生きてるという証拠。
「…もうちょっとこうしてて。」
後ろから首筋に口付けられて感じやすくなった身体はすぐに力が入る。
「ね。もう少しだけ。」
言葉を証明するように更に抱き締める力が強くなった気がした。
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