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「チャミ。」
―ちゅ。
物置を出る瞬間、少し上にある赤い唇に背伸びをしてキスをする。
「ヒョン?!」
また顔を赤くさせるチャミは可愛くも思うけど。
これから個人撮影なのに大丈夫か?
「チャミ。」
固まる君の耳元へ顔を近づける。
「そういう顔、俺以外に見せないでね。」
君しか瞳に入らない距離で瞳が合えば
ニンマリと笑う君がいた。
「さっき散々バラそうとしたのは誰です?」
「………―俺?」
それを言われるとツラいけどさ。
だって
自慢したくなるくらい可愛いじゃん?
返す言葉もなく見つめる俺に
チャミはふんわりと笑うとさっき俺がしたように耳元で囁いた。
「僕のことを知っているのはあなただけでいいんです。」
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