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「はぁ―…。」
―疲れた…。
自室に戻るとそれまで塞き止めていた疲労が溢れだして、
―ヒジョーに疲れましたね。
僕はベッドに沈み込んだ。
声に出すのも面倒くさいほどに、今日は今日でかなり働いた気がする。
昨日洗ったばかりのシーツからはまだ柔軟剤の匂いがして。
『チャミ。』
すでに朦朧とした意識の片隅で名前を呼ぶのは
憎たらしい顔をしたバカウサギで。
『家に帰るまでお預け、ね。』
僕を現実に戻すのは、ニヤリと口を吊り上げて笑うあなたとの陳腐な約束。
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