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―コン、コン
2回、ドアが叩かれたことに自然に胸が高鳴る。
返事をしなくても僕の部屋に勝手に入ってくる人物は1人しかいない。
「ユチョンヒョン。」
顔を上げた視界に映る恋人は風呂上がりなのかバスタオルが肩にかかっていた。
「来ちゃった。」
顔をくしゃくゃにして笑う姿は子供みたい。
スウェットにTシャツ。
隣に腰を下ろしたユチョンヒョンからは石鹸と香水が混ざった匂いがした。
―…かっこいいじゃないですか。
なんだってこの男は何て言うか
こんなにかっこいいんだろうか。
―悔しいにも程がある。
だから
「どうかしたんですか?」
これはちょっとしたイタズラ。
あなたは何にも悪くはないんだけですけど。
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