時雨

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「ハァッ・・・ハー・・ハア。」 冷たい夜風のせいで、耳がキンキンする。 「・・・・んで。」 今日最後に見たジュンスの顔が浮かぶ。 「なんで・・・。」 ―こんな時になっても、何でお前なんだよ。 苦しくて。 辛くて。 泣いてばっかで。 なのに、なんでこんなに恋しいわけ? 「・・どうしてくれんだよ。」 気づけば、叫んでた。
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