時雨

9/11
前へ
/98ページ
次へ
「俺のほうが・・・好きなのに!!」 このままの気持ちをジュンスに伝えられたら―・・・。 「俺のほうが、絶対!!」 この恋も、叶うんだろうか。 ひゅうひゅう鳴る風に、心臓の音と共鳴するように どろどろした感情があふれていって。 「ちくしょぅー・・・。」 ただ、君を想うだけでいいとか。 ただ、君のそばにいれれば満足とか。 結局そんなことは理想論で。 「・・・・・傍にいてょ。」 ほんとは 俺だって この恋が叶うように、めちゃくちゃ頑張りたい。 「好きなんだ。」 なんで、ジュンスじゃなきゃだめなんだろう。 ,
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

804人が本棚に入れています
本棚に追加