第一章:信仰の押し売りはお断り

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早苗「ごめんなさい…私、信仰の事になるとつい熱くなっちゃって…」 千秋「……や、べつに構わんが…」 まともな奴だと思ったがここまで暴走するとは… …幻想郷はこんな奴ばっかりなのか? 早苗「ホントにごめんなさい…」 あー、謝られんのは苦手だ… 千秋「だから良いって言ってんだろ…まぁ正直変な奴と思ったけど…」 あ、やべ、本音言っちまった。 すぐ本音言っちまうから俺って嫌われて喧嘩とかになんだよな… 自覚はしてるんだが… 早苗「む~…変な奴は余計ですよぉ~…」 頬を膨らませて少し怒ったように話す早苗。 千秋「…フフッ」 それが可笑しいのか思わず笑みを浮かべる千秋。 早苗「あ、やっと笑ってくれましたね♪」 千秋「え…?あ…」 俺、笑ったのか…? そういや本気で笑うのなんかかなり久々な気がする。 少なくとも両親が死んでからは心の底から笑った事は一度もねぇ。 …ホントにこの幻想郷なら死んだような毎日から抜け出せるかもしんねぇな… 早苗「ずっとしかめっつらでつまらなそうな顔してたから少し気になってたんですよね。」 …そうだったのか。 早苗に言われるまで気づかなかった… 早苗「笑ってる顔の方がずっと良いですよ!しかめっつらよりそっちのが断然似合ってます♪」 ニコッと輝かしい満面の笑みで話す早苗。 千秋「なっ……///」 早苗「?顔赤いですよ?大丈夫ですか?」 千秋の顔を覗き込む早苗。 千秋「な、何でもねぇよ…///何でもねぇから近づくな!///」 早苗「?」 な、なんだ? なんでこんな身体が熱くなって動悸が激しいんだ? 病気か!? 死ぬのか!?俺は! やっと死んだように生きる日々から抜け出せそうなのにそれはゴメンだぞ!! 早苗「とりあえず紹介したいお二方がいるので着いてきて下さい。」 千秋「ブツブツ……煙草の吸い過ぎか…?とりあえず本数減らして……ブツブツ」 早苗「千秋さん?」 再び千秋の顔を覗き込む早苗。 千秋「わっ!?な、何だ…?///」 早苗「ですから、紹介したいお二方がいるから着いてきて下さいと…。」 千秋「お、おぅ…わりぃ解った。」 糞っ! 何だこの感覚は!? 今までこんな事なかったのに… 心の中で訳が解らない感情に悪態をつきながら早苗に着いて行く千秋であった。 青年、巫女移動中…
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