第二章:酒は飲んでも飲まれるな

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千秋「う…俺は…?」 早苗「あ、千秋さん気分はいかがですか?」 目を覚ます千秋に早苗が調子を伺う。 千秋「…大事だが…何で俺は寝てたんだ?」 なんか凄まじいショックと少なからず嬉しい出来事があったような… 早苗「突然気を失ったんですよ。ホントにビックリしましたよ。」 千秋「そうか…。」 ガヤガヤ… 千秋「なにやら騒がしいがこれから何かやるのか?」 早苗「神奈子様が千秋さんの歓迎会を兼ねて宴会をしようとおっしゃりまして…幻想郷全土から色んな方が準備を手伝いに来てるんですよ。」 千秋「俺の為に…?」 早苗「そうですよ。千秋さんと同じ外来人の方達も来てますよ。」 千秋「…俺みてぇな赤の他人の為に……」 信じらんねぇ… 外の世界ではありえねぇ… これが幻想郷…なのか…。 早苗「他人なんかじゃありません!!」 千秋「…え?」 急に怒鳴る早苗にキョトンとする千秋。 早苗「千秋さんはもう立派な幻想郷の一員です!!……それに…」 千秋「?」 早苗「私の…私達の゙家族"です!!」 千秋「かぞ…く?」 早苗「そうです!…だからそんな悲しい事言わないで下さい…。」 悲しそうな表情を見せる早苗。 千秋「…わりぃ。俺が悪かった…」 自分に腹が立つ…。 軽々しい言動で早苗を悲しませた馬鹿な自分に。 …それと同時に嬉しかった。 厄介者でしかない俺を゙家族"として迎えてくれた事。 冷たい日常の中で゙家族"の温もりを忘れた俺にその温もりをまた思い出させてくれた事に。 だからこそこの言葉を言わなくちゃならねぇ…! 千秋「…ありがとうな。」 早苗「いぇ…もう二度と言わないと誓って下さいね?…私達は家族なんですから…」 千秋「あぁ。誓うよ。指切りだ。」 俺は誓う。 この温もりを一生大切にしていく事を。 この目の前の少女を二度と悲しませないと。 俺は…誓う!
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