5643人が本棚に入れています
本棚に追加
/567ページ
「もうっ!
ふざけないで下さい!」
「はははっ、すまない。
…真面目に、か。」
土方はそう言うと、朔の目を見据えた
「…何処が好きとか
好きな理由なんか一つもねぇ。
ただ、好きだからだ。」
そう言った土方の瞳は真っ直ぐで、朔は一瞬にして赤面する。
「…は、恥ずかしいですよそれ…。」
「お前が聞いたんだろうが馬鹿。」
「馬鹿じゃないですっ!
…なんか…凄く嬉しいです。」
朔がにっこり笑うと、土方は手を伸ばし朔の頭に乗せる
「お前…。可愛いな」
「…えっ。」
「一々顔赤くしてんじゃねぇよ。」
土方は笑いながら朔をからかう。
そんな風に穏やかな時間を過ごした二人は、軽く触れるだけの口付けをして、抱き合いながら深い眠りに落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!