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「へーちゃん迎えに来てくれたわけじゃなかったんだ?」
朔は笑いながら、藤堂に聞いた
もちろんまだ沖田と手は繋いだまま
「なんとなくだったんだって!」
藤堂はそんな朔に苦笑いしながら答えた
「今日、平助はなにも見回りなどなかったのですか?」
そんな藤堂を助けるため、沖田は藤堂に聞く
「あぁ…、八番隊は明日なんだ。」
藤堂は沖田の質問に軽々しく答えた
何気ない会話だったのだが、次の瞬間藤堂は口を滑らせてしまう。
「今日なんだかお琴さん土方さんにべったりでさ、何故か屯所内の至るところで目にしちまうもんだからよ…」
「…え?」
藤堂はそう口にしてから、朔の気の抜けた言葉を聞くまで、失態に気付かないでいた
「あっ!…いやっ、その…」
藤堂は慌てて、なんとかしようとするが、もうすでに遅く、朔の耳に入ってしまう
沖田にすればなんの事か分からないが、藤堂は朔から相談を受けていて、お琴が土方を狙っている、と知っているから焦ったのだった
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