新天地

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硝子扉越しに中を見ると 三人の警察官がいた。 心境的に抵抗があるが 不慣れなこの地で目的地を 探すのも時間が掛かるので 時短の為に道を聞く事にする。 扉を空けると三人の視線が こちらえ集まった。 一番若いと思われる警官が 「どうしました?」 と笑顔で応対してくれた。 私が目的地の住所を尋ねると 「少し待ってて下さい。 今、地図を持ってきます。」 と言い、奥へと歩いて行った。 「観光ですか?」と 突然、横にいた恰幅のいい警官に聞かれ、私は一瞬戸惑った。 「いえ。友人の家に向かうだけで観光とまでは…」 と適当にやりすごす。
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