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何かが暗闇に染まった街に立ち尽くしていた その姿は異様で、街には不似合いだった… 身長は170㎝ほどで、その顔はフードを深く被り見えない 服装は、フード付きの足先まですっぽりと隠れる異様な長さの黒のロングコートを身にまとう そのロングコートは腰の括れがはっきり分かるくらいに細く、袖元は異様に開いていて、腰から下はフワリとスカートのように広がっている 腰にはベルトで固定されたバッグがあり、その背に背丈ほどあろう大きな鎌と、その鎌の半分ほどの長さの鎌を手に持っている だが、その姿を街を歩いている人々には見えていないかのように通り過ぎていく “それ”はバッグに手を突っ込み何かを探すように中をまさぐる…
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