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あの死神はある双子の兄妹を見ていた。最近時間が空いていれば双子の所まで足を運ぶ…。 その双子の名前は 『相楽 壱埜-サガラ イチヤ-』と 『相楽 弥生-サガラ ヤヨイ-』である 後数ヶ月でどちらかが死ぬらしい…、兄か妹かは神と死神にしか解らない そんな中、双子は仲良く一緒に帰宅しているところだった 死神は近くの家の屋根に降り立ち双子を見下ろす 「壱埜早く」 「今日は父さん遅いだろ?ゆっくりでいいじゃん」 壱埜の手には夕飯の買い出しの後なのか、野菜や肉等が入ったレジ袋を一つ持っていた 「それもそっか!!」 妹、弥生はふんわりと笑う それを見ている壱埜は目を細める 思い出すのは…━ ━━━━━『危なくなったら逃げて』 ━━━━━『壱埜…?』 ━━━━━『君は、俺が守る』 小さくて儚い幼い頃の約束…
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